2011年05月03日

イワナガヒメの鏡

イワナガヒメ(石長比売)の神話といえば、コノハナサクヤビメ(木花開耶姫)とセットで語られ、それ以降ほとんど名前を聞かない神様だったのであるが、最近その後の話があるのを知った。しかも鏡が出てきたので調べてみた。

コノハナサクヤビメといえば絶世の美女(美神)で一目ボレされるわけだが、その姉が醜いが長生きの(健康)神様である。女性として考えれば、美醜が分かれる姉妹というのはとても残酷である。


一目ボレをしたのは天孫降臨したニニギノミコト。早速結婚の申し出をし、父親のオオヤマツミノカミ(大山津見神)は喜んでコノハナサクヤビメを送り出すのだけれども、その際に姉のイワナガヒメも送り出す。当時は姉妹と一緒に結婚というのもあったそうな。

ところが、ニニギノミコトはイワナガヒメがきれいでなかった為、すぐに帰してしまう。怒ったのは、娘を帰されたオオヤマツミノカミ。二人が一緒に嫁げば、天孫の家系は木の花の咲くように栄え(キノハナサクヤビメ)、岩のように長く続い(イワナガヒメ)たのに片方だけではそうはいかないというわけだ。つまりこれにより天孫の命は短くはかなくなってしまったわけである。


神様にしても酷い話である。なにしろ妹に一目ボレした人に一緒に嫁がされ、その上妹だけでいいから帰れと言われるのだから屈辱である。イワナガヒメは悲しかっただろうし、悔しかっただろうと思う。実際、話によっては妊娠したコノハナサクヤビメをイワナガヒメが呪ったともいい、それが人の命が短くなった起源だともいう。(「日本書記」)

さてその後のイワナガヒメについては、聞いたことがないのだが、日向神話によると帰されたイワナガヒメが初めて鏡で自分を見て、自身の姿に驚き鏡を投げ捨てたという話があるのだ。しかし最後までイワナガヒメには残酷な話である。

この鏡が落ちたところは銀鏡(しろみ)という地名になり、鏡が御神体となった銀鏡神社がある。なぜ銀鏡かといえば、イワナガヒメが投げた鏡が大木の枝にかかり、陽光、月光を浴びて白く輝いたからだそう。

日向神話というのも始めて聞きましたが、古事記は各地の神話が統合されたものですから、こういう神話を知れば登場場面の少ない神々の詳細がわかるという一例でしょうか。

下記HPを見ると趣のある神社のようですし、いずれはお参りしたいものです。



参照:宮崎観光写真
http://www.pmiyazaki.com/siromi_j/
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posted by たからのあ at 20:12| Comment(5) | 神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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